寳山寺貴重資料電子画像集
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能本三十五番目録
 縦32.5cm、横52.1cm。楮紙。一紙。もとは世阿弥自筆能本ほかの包紙であったと考えられている。現在の裏面の端書き(もとの表の端書き)に「世阿弥手跡」、現在の表の端書きに「世手跡能本卅五番」とある。
 上段に三十三の曲名を列記し、下に別筆で「此外、ヨロボシ、竿ノ哥之能アリ」とあって、合わせて三十五番となる。一説には、「世手跡」の三字は金春禅竹の筆跡と似ると言われており、宝山寺現蔵の世阿弥自筆本の名がすべてこの目録中に見えることから、もと禅竹伝来の世阿弥自筆能本の目録に後人が増補を加えていったものとも考えられている。

能本三十五番目録の絵


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