寳山寺貴重資料電子画像集
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至道要抄(浄土教批判)
 縦28.8cm、横22.6cm。写本、一冊。仮綴。袋綴。墨付十三丁。楮紙。外題「至道要抄」。仮表紙裏に「六月十八日稲荷文殊堂一七日参籠〜」とあることから、応仁の乱で伏見稲荷社が焼失した応仁二年(1468)三月以前の成立と言われ、内容から、『六輪一露秘注』(文正本)よりは後、おそらくは応仁元年(1467)の成立とされる。
 金春禅竹自筆の能楽論書。世阿弥の音曲論「五音」を発展させた、祝言音・祝言曲・遊曲・幽玄音・恋慕・哀傷・闌曲・閑曲の「八音」の論と、仏教理論の戒・定・慧の三学と身・口・意の三業を能楽論に融合させた「三学三曲」の論からなる。末尾の三丁には「浄土教批判」が合わせ記されている。

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