寳山寺貴重資料電子画像集
奈良県資料 画像DB 学術情報センター


隆達小歌二百首
 縦18.7cm、横14.5cm。折紙綴を列帖にしたもの。未装丁。外題「小哥二百首」。墨付三十三丁。奥書「隆達正本、念ヲ入レ写ス也。/慶長拾八年無神月十一日/勢州阿濃津ニテ之ヲ書ス」と記した後に「のちの世のかたみと成(る)は筆のあと/われはいづくの土となるとも」の和歌を散らし書きに記す。
 川瀬一馬氏筆の帙題に拠れば金春元照(安喜、1588〜1661)の筆という。料紙は半丁六行の空押しの罫入り。
 隆達小歌は、堺の薬種商の高三(たかさぶ)隆達が唄い流行した歌謡。本書は、国立国会学術情報センター蔵「詠曲秘伝抄」所収の二百首と同じもの。但、宝山寺本は47番歌の上句と48番歌の下句を続けて一首と誤り、193番歌を脱しているので、実際には百九十八首のみ。(参考『日本庶民文化史料集成』5歌謡)
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