目録番号 | 080 |
書名 | 撰集抄 |
写刊別 | 写 |
冊数 | 8帖 |
書写(刊行)年代 | 慶長頃写 |
作者を西行に仮託した仏教説話集。龍門文庫本は全9巻のうち巻1欠。
「『撰集抄』諸本考―龍門文庫本・鈴鹿文庫本を中心に―」(安田孝子・梅野きみ子・野崎典子・河野啓子・森瀬代士枝、『椙山国文学』2、昭和53年2月)によると龍門文庫本は広本系の鈴鹿本系統。
綴葉装(但し、巻七のみ仮綴じの穴2箇所あり)。斐紙。表紙は水色。見返しも本文共紙。外題は表紙中央の題簽に「撰集抄 第二」(以下三〜六、八、九)と墨書する。
巻七のみ題簽なし(中央やや左よりに題簽の剥がれた跡あり)。表紙左に小さく「七」と墨書する。目録の前の遊紙に「第二」「第三」「第五」「第六」「第八」「第九」と墨書する。また、巻四は前遊紙がないため、見返しに「第四」と墨書する。
巻七のみ遊紙があるにもかかわらず「第七」の記述なし。内題は各巻目録の後、丁をかえた表の一行目に「撰集抄第二」(以下三〜九)あり。各巻目録の説話題目「一」の下部に「龍門文庫」の朱印あり。
また、各巻内題の下部と本文の末尾に「和州万法寺什物」の朱印あり。巻九の末尾のみ、「和州万法寺什物」の朱印二つあり。巻二と巻三の末尾、「和州万法寺什物」の朱印の後に「一校畢」と墨書する。
巻九の末尾、跋にあたる部分、41丁表の1行目の途中、「書注ぬ于時寿永二とせ」で突然終わる。説話題目の上に後筆で「一、二、三……」と朱書する。目録の説話題目と本文中の説話題目に異動あり。
貼り紙による訂正もある。
巻二 25.0cm×17.9cm 42丁(含遊紙前1丁後5丁) 毎半葉7行
巻三 25.0cm×18.0cm 27丁(含遊紙前1丁後2丁) 毎半葉7行
巻四 25.1cm×17.8cm 35丁(含遊紙前0丁後2丁) 毎半葉7行
巻五 25.0cm×17.9cm 37丁(含遊紙前1丁後1丁) 毎半葉7行
巻六 25.0cm×18.0cm 58丁(含遊紙前1丁後0丁) 毎半葉7行
巻七 25.0cm×18.0cm 40丁(含遊紙前1丁後1丁) 毎半葉8行
巻八 25.0cm×18.0cm 50丁(含遊紙前1丁後1丁) 毎半葉7行
巻九 25.0cm×17.8cm 43丁(含遊紙前1丁後1丁) 毎半葉8行
(但し、44丁目に切った跡あり)
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