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中務内侍日記 | ||||||||||||||
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日記の内容は、弘安3年(1280)12月15日の伏見殿御懺法の有様と、その夜に東宮が雪見をした記事に始まり、正応5年(1292)2月に病が重くなったため、御所を退出し里に下るまでの13年間にわたるものである。
龍門文庫本は、前半部を欠き、弘安11年(1287)3月16日の途中以後、巻尾までの零本である。しかし、中世にまで溯る古写本としては唯一、「伏見院中務内侍/従三位藤原永経卿女/自坊御時祗候/自弘安三年記之」という奥書をもつ。近世の写本ながら最も本文的にすぐれ古体を伝えているとされる彰考館本も全く同文の奥書をもっており、この古鈔本が完本の姿を呈していたものの流れを汲むと考えられる。 |
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