阪本龍門文庫善本電子画像集
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御成敗式目

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大 画 像
 
目録番号357
書名御成敗式目
写刊別
冊数1冊
書写(刊行)年代大永4年(1524)刊
資料サイズ縦27.1cm×横19.2cm
備考

 『御成敗式目』は、鎌倉幕府の執権北条泰時(1183〜1243)が中心となり、11名の評定衆等によって定められた法典である。貞永元年(1233)7月10日制定、8月10日に公布された。
 「御成敗式条」「貞永式目」「関東武家式目」などとも呼ばれる。全51ケ条。江戸時代になると、初学者用の教科書として用いられた。
 写本が多く伝存するほか、刊本も種類が多い。伝本については池内義資『御成敗式目の研究』(平楽寺書店 1973・12)にくわしい。
 大永4年刊本は最古の刊本で、本文庫本のほか天理大学附属天理図書館蔵本が知られる。刊語によって、清原家の本を用いて、小槻伊治が刊行したことが分かる。
 本文も清原系のそれで、「無財物」(第4条)「沙汰来」(第6条)「竭志孝之節」(第18条)の本文をもつ。無付訓本であるが、刊語の後に、室町末期の筆で、

  雖(二)累―家秘―説(一)塞樫―山又―三―郎需テ (右傍「モトメ」を墨消)以テ加ヘ(二)朱―墨ヲ(一)訖ンヌ/拾―遺金―紫光―禄大―夫清―原朝―臣宣―賢

 とあって(宣賢筆ではない)、全巻に室町末期の、墨筆で傍音訓・送り仮名・返点、朱筆で合符・朱引が加えられている。この付訓も清原家のものと見られる。
 清家点本によって付訓を刻したという享禄版のそれとよく一致することが指摘されている。ただし、左傍訓に「ソソグ」(濁音形)「ナゲル」(擲、一段化形)の例が見える。仮名には別に江戸後期の墨筆も存する。

 原装朱色表紙。縦27.1cm×横19.2cm。外題、中央に「御成敗式目全」と墨書。左上方にも「御成敗之式目巻之□」と墨書。内題「御成敗式目貞永元年八月十日」。
 四周単辺(縦20.1cm×横16.8cm)。半面七行。白口、黒魚尾、「式目 (丁付)」。全30丁。39ウ〜40ウ5に小槻伊治の刊語あり。裏表紙見返・巻中下欄外に墨印記「政忠」あり。 


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