目録番号 | 1 |
書名 | 雑宝藏経 |
写刊別 | 写 |
冊数 | 1軸 |
書写(刊行)年代 | 天平12年(740)奥書 |
資料サイズ | 紙高24.8cm |
備考 | 黄麻紙 |
472年、北魏の吉迦夜と曇曜の共訳。10巻121縁からなり、譬喩譚、因果応報譚を収録している。
『ラーマーヤナ』や『ミリンダ王物語』と共通する説話を含み、『日本霊異記』『今昔物語集』など、わが国の説話文学にも影響を与えた。
巻1には、第1「十奢王縁」、第2「王子以肉済父母縁」、第3「鸚鵡子供養盲父母縁」、第4「棄老国縁」、第5「仏於■利天天上為摩耶説法縁」、第6「仏説往昔母迦旦遮羅縁」、第7「慈童女縁」、第8「蓮華夫人縁」、第9「鹿女夫人縁」の9つの話を収める。
龍門文庫本は、天平12年(740)5月1日に光明皇后の願によって写されたいわゆる「五月一日経」のうちの1点で、巻尾の6行の願文が追補されている。
なお巻頭に「石山寺一切経」の墨印を削りとった跡が認められる。
■は「りっしんべん」に「刀」
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