高津柿本神社所蔵資料電子画像集 |
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外題:なし 内題:奉納高角山柿本社頭三百首和歌 数量:写本一冊 寸法:縦18.5×横24.2cm 装丁:列帖装 表紙:緑地金襴蘭花文 料紙:鳥の子 見返し:金泥 丁数:全四十丁 一面九行 |
奥書に「享保八年霜月十八日/洛陽/願主梅月堂堯真宣阿」とある。宣阿(1647〜1735)は江戸時代中期の歌人。本名は香川景継で、法号堯真。
二条派地下の宗匠として梅月堂流派の祖となった。享保八(1723)年当時、七十七歳。 序文および本文は宣阿自筆と見られる。序文には、和歌の成り立ち、人麻呂賛美の言葉、三百首和歌奉納の由来が書かれてある。この年、享保八年 三月の柿本人麻呂正一位授与を祝い、人々が法楽和歌を詠むのを受け、宣阿がその門弟、知人、都人にも地方の人々にも僧俗わかれず歌を依頼し、 同年十一月に高津人丸神社に奉納したもの。 本三百首和歌は、序文と百首和歌三つからなるが、三百首を一人一首ずつ三百人に依頼しており、地下の宗匠としての宣阿門の勢力の大きさが伺える。 各百首の巻頭と巻軸の作者は以下の通り。 @巻頭・宣阿 巻軸・正五位下津守国輝 A巻頭・従四位下大中臣千長 巻軸・菅原貞誠 B巻頭・平景新 巻軸・従三位津守国教 解説:奈良女子大学大学院博士後期課程 大石真由香
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