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伊 勢 物 語 図 会
版本三冊。袋綴。26.0cm×18.6cm。墨付、上巻69丁、中巻46丁、下巻64丁
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伊勢物語の本文に挿絵をふんだんに添えたもの。本文の頭書には、師説などにより、真名本などとの校異が注記される。文政八年(1825)名古屋の版元から刊行。絵は無彩色で、上巻82面、中巻 62面、下巻87面の全231面。半丁のものが大部分だが、見開き一丁のものもある。伊勢物語には全百 二十五段しかないことから考えても、文字どおり、絵に重きを置いたものといえる。絵師は、編者の序に、「難波人法橋玉山」とある。
編者の市岡猛彦(1781〜1827)は尾張藩士。本居宣長に師事し、のち本居春庭の教えを受けた。尾張鈴屋学派の中心人物の一人。『土佐の日記追考』『新古今集もろかづら』などの著作がある。