阪本龍門文庫善本電子画像集
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薬種調味抄

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目録番号224
書名薬種調味抄
写刊別
冊数1冊
書写(刊行)年代室町後期写
資料サイズ縦24.2cm×横20.5cm
備考山科言綱筆

 薬種を、玉石部・草部・木部・人部・獣部・禽部・虫魚部・果部・米穀部・菜部に類別し、その味・製法等を記す。巻末に山科言継(1507〜79)の識語があり、その父言綱の筆であることが分かる。医学史研究資料としてだけでなく、国語史研究資料としても利用できる。

肉豆■ニクツク 味辛 温 小麦ノ粉ヲ水ニテネヤシテ如モチイニシテ其ニツヽミテ其上ヲ紙ニミテ炮キサメ(13 ウ6)14 ウ5には「小麦ノ粉ヲ水ニテコネテ」と見える。
  (■は、コウ
射干シャカン(左傍「カラスワウキ」) 味苦 平微温 一名烏扇カラスアフキ(15 ウ1)
桑■蛸サウヒヨウセウ(左傍「クワノキノカマキリノイエ」) 味鹹甘 平(28 ウ1)
  (■は、虫へんに票)
鼈甲ヘツカウ 味鹹 平 醋ニテ炙カメコウ(29 オ3)

 原装茶色表紙。縦24.2cm×横20.5cm。
 外題、表紙中央に「薬種調味抄」と墨書。内題「薬種調様大略并薬種調味等」。
 字面高さ21.7cm。全32丁。表紙裏打ちに連歌懐紙を用いる。「おそに見ハこゝろ/つくしといひやせん油/この花さかり/きてもとへかし少」などと見える。


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