阪本龍門文庫善本電子画像集
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下り竹斎

小 画 像
 
大 画 像
 

目録番号818
書名下り竹斎
写刊別
冊数2冊
書写(刊行)年代天和3年刊
資料サイズ縦27.0cm×横18.6cm
備考袋綴装

 仮名草子。縹色紙表紙。原装。もと3冊本であったものを、中・下を合わせ、2冊本に改装。外題「絵入 下り竹斎 (中・下)」(刷題箋、もと中冊の題箋の「中」の字を擦り消し、上冊に貼られている)。
 内題「竹斎 上」(上冊)。「竹斎 」(現装の下冊、もと中冊)。もと下冊には内題なし。刊記「天和三年三月吉日 大伝馬三町目/鱗形屋板」。「浅草文庫」「森氏開萬冊府之記」などの朱印あり。京の藪医師竹斎が、伴ににらみの介を連れて、都の名所巡りののち、東海道を下り、尾張名古屋で「天下一やぶくすし竹斎」の看板を掲げ、滑稽な治療を繰り返す。さらに江戸へ向かい、珍道中の末、江戸に着く。

 古活字版以来版を重ね、当天和3年刊本は延宝刊本の覆刻版。書名に「下り」とあるのは、寛文頃刊の『上り竹斎』(竹斎の続編として、江戸から京へ上る話)を意識しての命名だが、本書の内容は古活字版以来の『竹斎』に同じ。菱川師宣風の挿絵を添えて、江戸で出版されたもの。

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