阪本龍門文庫善本電子画像集
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好色一代女

小 画 像
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大 画 像
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目録番号835
書名好色一代女
写刊別
冊数6冊
書写(刊行)年代(貞享3年)刊
資料サイズ縦25.6cm×横18.1cm
備考袋綴装

 井原西鶴の浮世草子。談林派の俳諧師西鶴は、天和2年(1682)に『好色一代男』を出版して以来、陸続と浮世草子を出版するが、『好色五人女』出版の4ヶ月後、貞享3年(1686)の6月に、『好色一代女』を大坂の書肆岡田屋三郎右衛門から板行した。
 洛西嵯峨の「好色庵」に隠れ住む65歳の尼の語る一代の懺悔物語。元来宮中に宮仕えをしていたが、13歳の時、青侍との恋が顕れ追放される。以後、大名の愛妾・島原の遊女・町家の腰元・髪結い女・歌比丘尼・茶屋女・夜鷹と次第に零落し、自らの宿業を恥じ、後世を願う身となった。

 「一代女」とは、「一代男」と同じく、定まった夫を持たない一代限りの女の意。本書には、表紙の題箋の右脇に各巻の内容を章題風に記した副題箋がある特装本と副題箋のない普通本があるが、龍門文庫本は普通本。
 縹色紙表紙と刷り題箋は原装をとどめるものと思われ、赤木文庫本に見られる文字や挿絵の欠損の一部が本書には見られないところから、第3次再摺本に分類される赤木文庫本よりは早い摺りであろう。第1冊表紙に「愛鶴軒蔵」と朱書される。

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