阪本龍門文庫善本電子画像集
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七夕歌絵づくし

小 画 像
大 画 像
 
目録番号854
書名七夕歌絵づくし
写刊別
冊数1冊
書写(刊行)年代元禄3年
資料サイズ縦18.2cm×横13.6cm

 縦18.2cm、横13.6cmの小本。丹表紙。外題「七夕歌絵つぐし」(左肩・薄茶色題箋・墨書、後補)。内題「たなばた歌絵つくし」。匡廓、縦15.8cm・横12.0cm。墨付8丁。刊記「元禄三年午七月吉日/堺町東横町[ 破損 ]」とあり、下三分の一程が破損のため書肆名は不明だが、東洋文庫蔵の1本には「かいふや開板」とある。江戸版。
 新装帙題に川瀬一馬氏は「七夕歌絵尽(元禄三年刊/師宣風画)」と記した後、ミセケチで「師宣風」の「風」の字を消す。

 序に「それ七夕は、あひ思ふ仲絶えず、夫婦二つの星となりて契り深く、これさいあひの深き契りの初め、天地和合地福円満楽とかや
 年ごとにあひぬるのりの七夕はぬる夜の数は幾代久しき
かゝるめでたきためしあれば、貴賤老若文月七日には歌を詠じ詩を作りて七夕をまつる事、夫婦の契り千世もと祈るこゝろなるべし。さあらば此歌のしなじなを男女のわらべに知らせんととりあつめ、絵を入、七夕歌づくしとするのみ」とあり、七夕の契りは夫婦の深い契りの最初であるめでたい例であるとして、男女の童に教えるために七夕の歌を集めたもの。

 歌は『新古今集』からの11首と『題林愚抄』(あるいは『明題和歌全集』)からの16首の計27首が収まる。うち12首は半丁の上部に和歌1首を記し、下にその歌意を図解した絵を載せる。
 東洋文庫本は、裏表紙見返しにも和歌11首を短冊形に記す半丁を有しており、龍門文庫本とは別版。


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