多武峯縁起絵巻 (写本)
紙本着色。17世紀成立。上巻。

 絹本の『多武峯縁起』を江戸初期に忠実に転写したもの。現在は上巻のみ現存する。
 絵は、住吉具慶・如慶の手になり、詞書きは、後水尾院の勅願により、43名の藤氏公卿が色紙型一枚ずつを文筆した寄合書となっている。公卿名は、注釈書『談峯縁起便蒙』によると、第一段から順に以下の通りである。

 〔1〕二條関白光平 〔2〕花山院左大臣定好 〔3〕鷹司右大臣房輔 〔4〕二条前摂政康道 〔5〕東園権中納言基賢 〔6〕徳大寺前右大臣公信 〔7〕大炊御門前内大臣経孝 〔8〕転法輪前内大臣公富 〔9〕葉室権大納言頼業 〔10〕九条左大臣兼晴 〔11〕烏丸権大納言資慶 〔12〕西園寺前右大臣実晴 〔13〕油小路権大納言隆貞 〔14〕小川坊城権大納言俊広 〔15〕近衛右大将基煕 〔16〕中御門宰相資煕 〔17〕梅園右兵衛督実清 〔18〕四辻権中納言季賢 〔19〕飛鳥井前権大納言雅章 〔20〕三条西前権大納言実教 〔21〕日野前権大納言弘資 〔22〕正親町権大納言実豊 〔23〕柳原前権大納言資行 〔24〕松木権大納言宗条 〔25〕今出川権中納言公規 〔26〕持明院前権中納言基定 〔27〕藪前権中納言嗣孝 〔28〕園権大納言基福 〔29〕山科左衛門督言行 〔30〕藤谷前宰相為条 〔31〕小倉前宰相実起 〔32〕阿野左中将季信 〔33〕中園左中将季定〔34〕堀川従三位即康 〔35〕勘解由小路治部大輔資忠 〔36〕今城右中将為継 〔37〕清水谷左中将公栄 〔38〕冷泉左中将為清 〔39〕四条左中将隆音 〔40〕清閑寺権中納言煕房 〔41〕野宮左中将定輔 〔42〕桂頭右中弁昭房 〔43〕広橋左小弁貞光。

 官職在位年を調査してみると、この紙本絵巻が寛文元年(1661)12月24日から寛文二年(1662)6月25日の間に成立したものであることが推定できる。この時期の多武峯学頭の堯憲は、後水尾院や尊証法親王らの縁者に当たっている。

  多武峯縁起絵巻(上巻のみ・写本)
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