絹本 多武峯縁起絵巻 (上下巻 4巻)
(上巻之一)縦 48.2 cm×横 384.3 cm (上巻之ニ)縦 48.2 cm×横 562.3 cm
(下巻之一)縦 48.2 cm×横 481.3 cm (下巻之ニ)縦 48.2 cm×横 479.6 cm

絹本着色。十六世紀中頃以前の成立か。

 多武峯談山神社の縁起絵巻。あわせて43枚の色紙型の部分に詞が書かれている。当初は上下2巻だったが、元禄十三年(1700)の修理の際に、4巻に分割し、後の関白近衛家煕(1667-1736)が外題を付した。
 内容は、談山神社の祭神、藤原鎌足(614-669)の伝記を主体として、その長男の定恵が妙楽寺・聖霊院を創建したこと、興福寺維摩会の由来など、寺の歴史を語り、多武峯中興の僧である実性と増賀上人の説話を加えて、神像破裂の霊異の記事で締めくくっている。
 従来は、一条兼良(1402-1481)の作で、色紙型も兼良の自筆とされてきた。しかし、鎌倉時代の多武峯の学僧永済が縁起草案文を作った縁起絵が暦仁二年(1239)に成立していることが、佐伯秀夫氏・牧野和夫氏らによって指摘された。
 近世の多武峯縁起の注釈書『談峯縁起便蒙』や『紅葉拾遺』『考古画譜』では、永済がつくった縁起文を、兼良が用いて絹本を作成したとあるが、色紙型の文字を、他の史料の兼良自筆の文字と比較してみると、同筆とは認めにくいようである。絵についても、画風からみて16世紀頃のものとの指摘があり、成立時期は従来の通説よりはやや遅れるものと考えられる。

  絹本 多武峯縁起絵巻 上巻之一 資料サイズ:横 419.1 cm × 縦 52.5 cm
  絹本 多武峯縁起絵巻 上巻之二 資料サイズ:横 613.8 cm × 縦 52.5 cm
  絹本 多武峯縁起絵巻 下巻之一 資料サイズ:横 524.7 cm × 縦 52.5 cm
  絹本 多武峯縁起絵巻 下巻之二 資料サイズ:横 521.2 cm × 縦 52.5 cm
   
  絹本 多武峯縁起絵巻 上巻之一(リンク付)
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  絹本 多武峯縁起絵巻 上巻之二(リンク付)
     第七章から第十八章へリンクする一覧機能があります。
  絹本 多武峯縁起絵巻 下巻之一(リンク付)
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  絹本 多武峯縁起絵巻 下巻之二(リンク付)
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 撮影・フィルム提供:奈良国立博物館

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