奈良女子大学
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金峯山寺きんぷせんじ
(金峯山修験本宗)

 古来、吉野は神仏の霊地として名高い。白鳳時代(7世紀後半)役行者が大峯に籠り衆生救済の祈りを捧げたとき、まず釈迦が顕現し、続いて千手観音、弥勒が相次いで姿を現した。しかし役行者はそれらを嫌い、最後に蔵王権現が顕れると「末世の人々には忿怒の守護神こそふさわしい」と述べ、これを本尊として金峯山寺を開いたという。
 伝説であり史実ではなかろうが、しかし『大日本国法華験記』巻下には嘉承二年(849)に示寂した転乗法師が生前、金峰山の蔵王大菩薩を参詣した話が載せられているので、遅くとも平安初期(9世紀)には実際に蔵王像は奉られていたことが知られる。その後、昌 泰三年(900)と延喜五年(905)年に宇多天皇が吉野を訪れたのをはじめとし、藤原道兼、藤原道長、後二条師通、白河院、鳥羽院、後白河院、後鳥羽院など天皇貴族がこぞって巡 拝をなした。天正二十年(1592)頃建立の現・蔵王堂(国宝)は、東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築、桁行五間25.8m、梁間六間27.3m、檜皮葺の重層入母屋造で、その中には最大で7メートルを超える秘仏本尊蔵王権現が三体安置され、今に伝わる。

吉野曼荼羅よしのまんだら
 南北朝期写 一幅 / 室町期写 一幅
釈迦十六善神図しゃかじゅうろくぜんしんず 一幅
金峯山山上山下絵図きんぷせんさんじょうさんげえず 一幅
花供会式絵巻はなくえしきえまき 部分存二紙
紺紙金泥法華経こんじきんでいほけきょう 五紙

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住所〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
交通近鉄吉野駅からロープウェイ「吉野山」下車徒歩10分
お問い合せ0746-32-8371

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