湛海律師御自筆『霊感記』上巻・下巻

●『湛海律師霊感記』二巻

 中興開山である湛海律師(1629〜1716)のなまなましい信仰記録。伊勢国に生まれ、京都、江戸、高野などで修行を経た湛海律師は、延宝六年(1678)50歳の時、生駒山に登り、荒れ果てていた宝山寺を再興する。
 このあたりの「夜叉」との格闘、地元民との交流などはまことに興味深い記述となっている。
 これまで「感霊記」として紹介されてきたものを今回同寺の御意向に沿って、あらためて「湛海律師霊感記」の名で紹介するもの。

 同寺資料室の築部章三氏の手による<翻字>および<読解>を付し、閲覧の便宜をはかりました。
 なおそれらの漢字表記などにつき、改変させていただいたところがあります。

箱・巻姿