仙台 成覚寺所蔵 清海曼荼羅

一幅 絹本金銀泥  宮城県指定文化財

 清海曼陀羅は当麻曼陀羅、智光曼陀羅とともに、南都浄土曼陀羅の一つ。
 全国に現存10点が確認されていますが、ほとんどは江戸期のもので、室町期まで遡る作品は2点しかありません。
 成覚寺蔵曼陀羅は、塩竈明神の地に清海曼陀羅のないことを惜しんで京都から寄進された旨の由来書があり、京都の檀王法林寺袋中和尚の檀家から寄進を受けたものです。

 成覚寺には宝永年間(1704-11)の大火で消失するまで曼荼羅堂があり、清海曼荼羅はそこに奉納されていたと伝えられています。

成覚寺 清海曼荼羅

仙台 成覚寺所蔵 清海曼荼羅